行政刷新会議の事業仕分けで廃止判定された「JAXA i」に行ってきました

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JAXAi:廃止が確定 文科省が来年度の予算要求見送り(毎日jp)

行政刷新会議の事業仕分けで「廃止」と判定された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報施設「JAXAi」(東京都千代田区)について、文部科学省が来年度予算の概算要求を見送ったことが3日分かった。これにより廃止が確定した。今年度末までに原状回復の上引き払う必要があり、年末に営業停止の予定という。

行政仕分けで「廃止」と判定されていた、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報施設である「JAXA i」が、年末にも営業を呈することになったようです。

ちょっと前に科学コミュニケーションについて学んだ身としては残してほしいし、しかしコストに見合っていないというのも強ち嘘じゃない気も…と考えてみましたが、そもそも実際に JAXA i を見た事がなかったので、実際に足を運んで行ってみることにしました。

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JAXA i があるのは、丸の内オアゾの2階の一角です。正面エントランスから中に入ると、でーんとH2Aロケットの写真が迎えてくれます。

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エレベータを上がると目の前。ちなみに9月11日にH-II Aロケット18号機の打ち上げをライブ中継するようですね。

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向かいには本物の宇宙服が展示されています。

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まず床に注目!宇宙から撮影した東京の写真が展示されています。

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続けて、記念撮影用の宇宙服がお出迎えしてくれます。ヘルメットの中から顔を出して記念撮影が出来るようになっています。

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他にも、H-II Aロケットの地上燃焼試験で使用された、実物のジェットエンジンが展示されていて迫力満点!見上げると様々な管が絡み合っていて、技術が結集されている事を感じさせます。

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展示のほか、JAXA i ミニシアターではJAXA製作の映像が見られるようですが、今日は「JAXA i マンスリートーク」の準備があったためにそちらは見ることが出来ませんでした。


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マンスリートークは月に一度、JAXAの人が実際にどのようなことを行っているのかを1時間ほどで紹介するイベントで、無料で聞くことが出来ます。今日の解説者は、宇宙利用ミッション本部衛星利用推進センター 主任開発員の冨井直弥さんで、 科学ジャーナリストの寺門和夫さんと共に、「人工衛星の利用と将来展望?母なる地球で暮らしていくため 人工衛星からの利用を考える」というタイトルで、人工衛星の利用の現状と将来の計画について語ってくれました。参加者にはアンケートと引き換えに記念品まで(自分は超高速インターネット衛星「きずな」のケータイストラップ)頂きました。

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JAXA iに実際に行って感じたのは、「何故この施設を仕分けたのか」ということ。展示物を見るだけだったら、およそ15分で済んでしまような、結構狭いスペースなのです。ファストフード店を入居させてもイートインスペースが確保出来るが微妙なぐらいの場所を占有しているだけなのに、これをわざわざ行政刷新会議で取り上げて廃止させる必要があるのか、甚だ疑問です。


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じゃあB4たかしは廃止に絶対反対かというと、ちょっとそうも断定できません。JAXAの活動を街行く人に気軽に知ってほしい!…という気概は伝わるのですが、エンジンに宇宙服にロケットのミニチュア、はやぶさの旅の模様に国際宇宙ステーションの模型、準天頂衛星「みちびき」の概要…、ちょっと、いやかなり詰め込みすぎです。狭いスペースが災いしているのでしょうが、主なターゲットが誰なのか(丸の内のビジネスマンなのか、休日に来る子供向けなのか)、何をウリにしたいのか(NASAを含めた宇宙技術についてなのか、JAXAのこれまでの業績なのか、これから行われる予定の事業についてなのか)、もうちょっと絞ったほうが良いのではないかと。まず「どんな順路で見て回ってもらうのを想定しているのか」を考えて、展示の配置を考え直した方が良いと思います。実際、自分も見て回って右往左往してしまったし。

P9081002.JPGあと勿体ないなーと思ったのは、このスペースでは展示と講演はしているのに、販売、つまりグッズを売るような売店は併設していないのです。まあ広報施設だから商業一辺倒になってしまっては困るんですが、JAXA iに来たついでに、どれ「はやぶさ」の携帯電話ストラップでも買っていくか、JAXAのペンをお土産にしようかな…って客は絶対に一定数はいるはずです、自分含め。関連書籍は陳列しているのに、販売していないなんて勿体ない!そんな店を置く場所まで確保出来なかったのかもしれませんが、JAXAにわずかでも収入源になるのだから、設けても損ではないでしょうに。

今後JAXA iのような定点施設は設けず、各地の博物館・科学館での共同事業や巡回展示などを続けるようです。もし将来JAXA iのような広報施設が復活する際は、もっと展示内容に工夫を凝らして、事業仕分け人に廃止と言わせないぐらいの素晴らしい場所となってほしいです。



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