母の誘いで、「中村忍&清水美子コンサート」を聴いてきました。
このコンサートは、清水美子さんのピアノ伴奏による中村忍さんのテノールのコンサート、ちなみにこの記事のタイトルが演奏会の副題で、プログラム最後の曲の引用でもあります。自分が歌曲のコンサートを鑑賞するのはもしかしたら初めてかも。てなわけで予備知識ゼロで会場に向かいました。
第1部
- ありがとういのち (ヴィオレータ・バラ 詩・曲/高橋悠治 訳)
- かやの木山 (北原白秋 詩/山田耕筰 曲)
- かごかき (貴志康一 詩・曲)
- 中国地方の子守歌 (日本古謡/山田耕筰 編曲)
ピアノ独奏
- ビゼーへのオマージュ(1927)(テオドール・アドルノ)
- 今日,空は暗い...(ヤニス・クセナキス)
- 「24のプレリュード」(1996)より村の歌(ディビット・バージ)
- 「24のプレリュード」(1996)より身を切るような(ディビット・バージ)
- 商人の歌(戯曲:需要と供給)(ベルトルト・ブレヒト 詩/高橋悠治 訳/ハンス・アイスラー 曲)
- 人間の努力は長続きしないという歌(戯曲:三文オペラ)(ベルトルト・ブレヒト 詩/高橋悠治 訳/クルト・ワイル曲)
- 八匹目の象の歌(戯曲:セチュアンの善人)(ベルトルト・ブレヒト 詩/山元清多 訳/パウル・デッサウ 曲)
- モルダウ河の歌(戯曲:第2次大戦のシュベイク)(ベルトルト・ブレヒト 詩/高橋悠治 訳/ハンス・アイスラー 曲)
- ナチ兵士の妻のバラード(戯曲:第2次大戦のシュベイク)(ベルトルト・ブレヒト 詩/斉藤晴彦 訳/ハンス・アイスラー 曲)
第2部
- 小さな空(武満徹 曲・詩)
- 昨日のしみ(武満徹 曲/谷川俊太郎 詩)
- 翼(武満徹 曲・詩)
- やさしかったひとに(林光 曲/野長瀬正夫 原詩/山元清多 詩)
- こゆび(林光 曲/こわせたまみ 詩)
- サザンクロスの彼方できこえた父が息子にあたえる歌(林光 曲/広瀬常敏 詩)
ピアノ独奏
- 「マクロコスモス(大宇宙)」?占星術による12のファンタジーピース?(1972)(ジョージ・クラム)
- 「牧歌」(おうし座)
- 「変幻自在な神プロテウス」(うお座)
- 「無限に広がる不思議な輪」(しし座)
- 「今は亡き愛すべき音楽」(ふたご座)
- すきとおってゆれているのは(林光 曲/宮沢賢治「小岩井農場」より)
- うた(林光 曲/佐藤信 詩)
プログラムより
当日演奏された曲は以上です。おお、知ってる作曲家は武満徹のみ、作詞家は谷川俊太郎のみだ。
ブレヒトの「モルダウ河の歌」の曲中には、スメタナ作曲のあの「モルダウ(ヴルタヴァ)」のメロディが引用されていました。また、ジョージ・クラムの曲は本当の現代音楽、ソステヌートペダルを多用した(前2曲は演奏中ずっと踏みっぱなし)曲で幻想的でした。
実際、リートは今までちゃんと知らなかったのであまり期待しないで聞きにいったのですが、結構面白かったです。歌曲もこれからは聞いてみようかな。