工業大学新聞の7月10日号(第920号)の1面に、東京工業大学大岡山キャンパスの、大岡山地区と石川台地区を繋ぐ新たな通路が工事中であることが載っていました。
大岡山地区と石川台地区の敷地は隣り合っているのですが、公道がその間を通っています。現在はトンネルが両地区を結んでいますが、新たに地上の通路を造るというもののようです。
大岡山—石川台間
ポテンシャルバリア消える〝トンネル効果〟はもう不要
大岡山地区と石川台地区をつなぐ地下通路の工事が現在行われている。この通路が完成すれば、地下トンネルを通らずに大岡山と石川台とを行き来できるようになる。工事期間は七月末まで、利用できるようになるのは前学期試験期間終了後の予定。
今回作られているのは歩行者と自動車用の通路だ。今まで階段と金属板のスロープが設置されていた箇所が全面スロープになり、通路の一部にはウッドデッキが取り付けられる。門の位置は大岡山地区と石川台地区を分断する道路の横断歩道を挟んだ両側になる。これにより大岡山南地区に直接入構することも可能だ。門には車止めのポールが設置され、身障者用の通路も作られる。
以前から人、自転車、自動車が無秩序に通行していた地下トンネルは、事故の多発する危険な場所であった。対策として、ミラーやマンホールの滑り止め、標識設置などが行われてきたが、学生のマナーの悪さも相まってなかなか改善されず地上路が整備される運びとなった。地上路の開通で事故は減りそうだが、地上の公道を横断することになるため、近隣住民からの苦情は増えるかもしれない。マナーがいっそう問われることになる。
工業大学新聞 2008年7月10日発行 (第920号)
ポテンシャルバリア
とかトンネル効果
とか、量子力学か!というツッコミが出来るのは東工大生ならではですね。
研究室が大岡山西になったために、石川台の方にはたまにしか行かなくなったので知りませんでした。工事してるのは知っていたけど、南5・南講義室(S011講義室、通称Soll)から公道に出られるようにしていたのは知りませんでした。
現場を見に行ったところ、大岡山南地区から公道に出て、横断歩道を渡った向かい側の石川台地区でも工事をしていて、そのまま石川台地区に入れるようになるみたいです。
公道と大学内の道路が立体交差して、双方の流れを遮らない構造になっているのですが、このトンネルは坂を下ったところでカーブしていて、歩車分離もされておらず実際危険な状態でした。特にマナーの悪い自転車は、見通しの悪いトンネル内でも、ブレーキをかけずに中心線をはみ出して猛スピードで通過したりしていましたし。
東工大はもともと地元住民の方も自由に行き来しているようなオープンな大学なので、この通路ができればさらに地域との「フラット」な関係が築けるかもしれません。新聞に書かれているような、東工大生のマナーの悪さによる近隣住民への苦情も心配ですが。