この記事でちらっと書いた、パーシモンホールでの目黒市民コンサートに昨日行ってきました。平日だし、市民主体って言ったら楽器知らないような人が行くんだから、そんなに期待できないかな、なんて自分が間違ってました。ごめんなさい。
副題が《目黒楽器博物館シリーズNo.4 クラリネット》となっているので、主役はクラリネット。それと弦4を加えたクラリネット五重奏団の編成でプログラムが進んで行きました。
前半はトークと演奏を交えながら、クラリネットがどんな楽器かというのを紹介して行く流れでした。ここで舞台に登場したのが8本のクラリネット:
- E♭管(ソプラニーノ・クラリネット)
- D管(ソプラニーノ・クラリネット)
- C管(ソプラノ・クラリネット)
- B♭管(ソプラノ・クラリネット)
- A管(ソプラノ・クラリネット)
- A管 バセット・クラリネット)
- F管 バセット・ホルン
- B♭管バス・クラリネット
ずらっと並ぶと壮観です。バセット・クラリネットとかC管・D管を生で見たのは初めて。で、これをとっかえひっかえ吹いて行くほうも大変ですね。ちなみに演奏したプログラムというのがこちら:
- ウェーバー:序奏・主題と変奏(B♭管)
- バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007(B♭管バス)
- モーツァルト:ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412(F管バセット・ホルン)
- モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(A管バセット・クラリネット)
- モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(A管)
ちなみに、モーツァルトのホルン協奏曲は金管のフレンチ・ホルンの為に書かれた曲のことですよ、念のため。それをバセット・ホルンで吹いたってことです。そんなに違和感無かったのもビックリ。
また、プログラムに詳しくは載っていませんでしたが、それぞれのクラリネットの有名なソロなどをちょこちょこ演奏していました。E♭クラのベルリオーズの幻想交響曲のソロとか。あと、ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーの冒頭のソロを、司会の無茶振りで急遽演奏させられてました。それでもグリッサンドが成功するのは流石はプロ。
そんなこんなで、あっという間の2時間でした。年1回のコンサート企画を29回も続けてきた実行委員会には頭が下がります。是非30回、そしてその後も続けてほしいです。