北京で五輪をボイコットするこれだけの理由

人権問題 (中国政府によるダルフール虐殺の間接支援)

来年は北京オリンピックが行われますが、民間人を数十万人虐殺しているスーダン政府とその民兵組織を、中国政府が金銭や武器などで援助しているとして、各方面からボイコットの声が上がっているようです。

中国にとって「モスクワ五輪の悪夢」の源になりうるのはスーダンのダルフールだ。ここではスーダンのバシル独裁政権と政府が支援する民兵組織が過去数年間に民間人数十万人を虐殺している事実が暴露された。

国際人権組織「アムネスティ・インターナショナル」によると、中国は2005年だけで8300万ドル(約99億円)の武器をスーダンに輸出し、いまでは大統領官邸の建設請負説まで出ている。逆にスーダンの石油輸出の4分の3が中国向けだ。米下院の議員108人は「北京五輪ボイコット」を警告する書簡を中国の胡錦濤主席に送ったほか、映画監督のスピルバーグ氏ら芸術・文化人も中国のスーダン支援停止に立ち上がった。このままでは「ジェノサイド(虐殺)五輪になる」との批判や揶揄(やゆ)も広がっている。

これだけでもボイコットするだけの理由になりそうですが、他にもいろんな理由で中国でのオリンピックを取りやめて欲しいです。

食の安全 (中国産の即席ラーメンを食べた学生が死亡)

モンゴルの首都ウランバートルで、中国産ラーメンを食べた学生二名が死亡した。

モンゴルのニュースサイト”Oops”(www.oops.mn)は「問題のラーメンには製作過程の中で発生した毒性廃水が含まれていた。」と報道している。

二人の学生が食べたラーメンは、1個当り150トグリック程度の安い価格で多くの学生たちが好んで食べていた製品。

即死ラーメンとスレッドで言われた即席ラーメン、危険すぎます。食品に毒が入ってるのも信じられませんが、まず製作過程で毒性廃水がでてくるのが問題だと思われます。

中国産の食品では他にも小麦粉、さらににまで毒性物質が入り込んでいるようで、ここまで大規模になると、食によるテロです。

環境問題 (太湖の汚染により水不足に)

【大紀元日本6月1日】中国江蘇省南部に位置する無錫市の太湖水域は5月29日、深刻な汚染により、水道水から異臭を放ち、飲用できなくなったため、住民たちはスーパーのミネラル・ウォーターを争って買いあさった。情報筋によると、水道水の異臭発生は、気温の上昇および雨が降らなかったため、太湖の水位が急激に下降し、藻類の過剰繁殖がもたらされ、水道局の取水口が汚染されたからだという。この状況は数日間続くとみられる。

黄砂が日本にも飛来してきて運動会が中止になったりするのはニュースでも報じられていますが、他にも上のような、太湖が真緑になるほど汚染しているようです。砂漠化による降雨量の減少、工業化による工業廃水の増加が原因と見られています。ニュース元に写真が掲載されていますが、多少グロテスクなので閲覧にはご注意を。

河川に魚が50万匹浮かび上がっても海岸にカニやアサリが大量に打ち上げられても、現地では気にせず拾って食べてしまい、山を緑化するためにペンキを塗りまくるような国ですから、環境対策が全く進んでいないのもうなずけます。

劣悪な衛生状態 (ナプキン・爪楊枝を再利用、様々な病原菌が検出)

食品の安全性に対する信頼が揺らいでいる中国で、レストランの紙ナプキン、つまようじなどに潜む様々な病原菌が健康を脅かしていることが分かった。

規定では、紙ナプキンにはいかなる回収紙も使ってはならないが、実際には、低品質のナプキンに回収したゴミを漂白したものが流用されていた。製紙工場に10年勤めた男性は、「原料の中には、使用済みの生理用ナプキンや病院が廃棄したガーゼもある」と証言。恐ろしいのは色つきの紙ナプキンで、漂白剤すら使わず、ゴミを着色してごまかしただけのものがあり、大腸菌や結核菌、肝炎ウイルスなどが検出されたという。

低価格のつまようじも、状況は同じ。海南省海口市で昨年、広東省から購入した大量の「回収ようじ」が見つかった。レストランやゴミ捨て場から回収したようじを水につけてよごれを落とし、包装し直しただけで、この種のようじからは大腸菌や結核菌以外にエイズウイルスまで検出されたという。

衛生状態が悪そうなのは薄々感づいていましたが、生理用ナプキンを再利用してガーゼにしている(逆じゃないですよ)という杜撰さ、想像の遥か斜め上を行っています。

ちなみに水道水からは細長い虫が出てくるようです。ホラー映画を超えた怖さです。

民度の悪さ (中国の新幹線、備品持ち去られボロボロ)

2007年5月17日、鉄道高速化計画の目玉として登場した弾丸列車が走行を開始して1か月、定期点検のため河南省鄭州市の鉄道局検査場に戻ってきた。約100人の技術者が車体を検査したところ、無残なほどボロボロにされていることがわかった。

ボロボロになった原因は乗客による備品の持ち去り。被害が最も多かったのは手洗い場のセンサー式蛇口。多数取り外されてなくなっていた。さらに緊急脱出用のハンマー。また密室であるトイレも被害が大きかった。便座の温度調節つまみやペーパーホルダーの軸さえ取りはずされ消え失せている実態には、ただもうむなしさが募るばかりだと技術者たちはこぼす。

鳴り物入りで走り出した夢の高速列車だが、わずか1か月で満身創痍になって戻ってくるとはおそらく想定外だったはずだ。同局は今後、備品持ち去り禁止を表示するのか、乗客の資質向上を待つのか、判断を迫られることだろう。

民度なんて言葉は使っちゃまずい気もしないでもないです、一括りに低いとか高いとか決めつけるのも悪いし、知り合いの中国人留学生にも悪いし・・・。でも、上記の担当者も乗客の資質向上を待つなんて言ってるので、勇気を出して言います。中国人は民度が低い!あーすっきりした。

タイトルに戻りますが、中国以外の選手が金メダルを取ったりしたら、その選手に対して暴動が起こったりしないかと心配です。そこは自前の軍隊を出動させてなんとかするのかな。

そいえば中国はパクリ商品が多いし国立の遊園地でもそんなことやってたし、なんか何でもありっぽいね。北京五輪までに改善したいみたいだけど、出来るかなあ、無理じゃない?

言論統制 (天安門事件から18年 党大会控え言論統制)

中国の民主化運動を武力弾圧した一九八九年の天安門事件から十八年の四日、北京の天安門広場では、同事件に関するビラ配りや献花などの動きが一切、封じ込まれた。五年に一度の共産党大会を今秋に控え、政権安定を最優先する胡錦濤指導部は言論統制を強化しているとの見方もある。

四日午後の天安門広場。観光客らでにぎわい、普段と変わらないように見える。だが、広場には私服警官が潜み、監視カメラも至る所に配備されている。市民や観光客に天安門事件について尋ねると、判で押したように「分からない」「印象にない」などの答えが返ってきた。

同日午前には、天安門広場で献花しようとした若者一人が連行されたという。中国の人権問題を扱うウェブサイトは「事件で逮捕された市民のうち、現在も北京だけで十三人が投獄されている」と指摘している。

中国の言論統制は今に始まったわけではないですが、オリンピック中は各国プレスが北京に入るわけだから、否が応でも世界中に報道されるわけです。果たして自由に報道できるのか、ある意味そちらも見物です。


[greatfirewallofchina.org]

ちなみに上記にあったサイトで確認したところ、このサイト「b4log」もしっかりブロックされていて、中国国内からは閲覧できないようです。

結論:オリンピックが正常に開催できるとは思えないよ

本当はもっとさらっと書くつもりでしたが、結構書いてしまいました。書き進めるごとに、中国がやはり資本主義の自由な国ではないのか、と感じられました。経済的には自由だけど、政治的には共産主義なんだなあ、と。

オリンピックという4年に一度の祭典、そしてそれに向けて選手が懸命に努力していて、その努力を水の泡にしてしまうのは可哀想ですが、選手の安全の面からも、北京オリンピックはボイコットすべきじゃないか、と思います。

Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket