4月20日は、私が所属するHynemos Wind Orchestraの第11回となる演奏会でした。
Hynemos Wind Orchestra 第11回定期演奏会 《曲を編む人、アルフレッド・リード》
- 日時
- 2019年4月20日(土) 開場17:15 開演18:00
- 会場
- ルネこだいら[小平市民文化会館] 大ホール
- 入場料
- 入場無料、全席自由
- 指揮
- 岡田渉
- 曲目
- レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ | アルフレッド・リード編曲 / シネ・ノミネ
- エドワード・エルガー | アルフレッド・リード編曲 / セヴァーン組曲 作品87
- イングランド民謡 | アルフレッド・リード編曲 / グリーンスリーヴス
- アルフレッド・リード / アルメニアン・ダンス パート1
- アルフレッド・リード / アルメニアン・ダンス パート2
- (アンコール)ヨハン・ゼバスティアン・バッハ | アルフレッド・リード編曲 / 目覚めよと呼ぶ声あり
- (アンコール)ジョン・フィリップ・スーザ / 行進曲『古き名誉ある砲兵中隊』
- 後援
- 小平市、小平市教育委員会
例によって今回のチラシデザインも私が考案したわけです。
第11回定期演奏会のテーマはリード!ということは前々から知っていたのですが、よくよく話を聞いてみると『編曲者としての』アルフレッド・リードの特集とのこと。リードは交響曲を5つ、組曲を7つ作っているけれど、それらはやらないとのこと。定番の「春の猟犬」「エル・カミーノ・レアル」もやらない。「アルメニアン・ダンス」全曲演奏というのは多くの吹奏楽団体でありそうで、3年前に私も経験済みですが、前半に他の編成からの編曲作品を組み合わせてとなると、その意味合いはガラッと変わってきます。
…まあつまり、私が思い描いた「リード特集」とはちょっと違うな、と。リードの交響曲とか春の猟犬とかそこらへん中心ならば「リードの音楽!」ということでリードの写真を全面に出せばいいか、と思うのですが。今回はあくまで「リードが思い描く様々な吹奏楽の響き」が主題なわけです。様々なメロディを紡ぐことができるリードの手腕、それをどうやってデザインで表現するか。いやそれどうすれば良いんじゃ。わからん。
わからんなりにデザインはしなければいけないな、ということで思いついたのが、今回の演奏会で用いる曲の原曲の譜面を散りばめること。様々なメロディを繋ぎ合わせるリードの世界を表現できるし、譜面をチラシに使うことで音楽会らしいデザインとなります。何より、原曲の譜面は著作権が切れているため、チラシデザインに応用しても何の咎もないというのが最大のメリットです。
いろんな譜面の中心に、Wikipediaのアルフレッド・リードの記事(英語版)をタブレット端末で表示させて置きました。リード特集ということを端的に説明するのと、クリエイティブ・コモンズ(CC)の記事を引用することにより著作権とか面倒なことをスルーする目論見です(認識違い有りましたらすいません)。
私が作りたいデザインはこれだったか…?本当にこれか…?? pic.twitter.com/rofqqJphpm
— B4たかし 4/20 #Hynemos 第11回定期@小平 (@b4takashi) 2018年12月5日
ほほう、イラレってここまで出来るのかぁ!使ってみよ〜(・ω・)
あ、チラシ案の感想「いつもより色がない感じで行くのかぁ〜」です。— ばばじゅん/Saxophone (@jun_8810_) 2018年12月5日
途中まで作ってツイッターで公開したところ「色がない感じ」という意見をもらって、「そうか、ちょっと色足してみるか」と思い、それぞれの譜面に後からベタ塗り(ソフトライト)で色を付け足していきました。ちなみにグリーンスリーヴスは緑色、その他はシネ・ノミネとセヴァーン組曲が赤と青と白というユニオン・ジャックの色で、アルメニアの民謡は赤と青とオレンジのアルメニアの国旗に使われている色で揃えていたりします。
原色ではなく淡い色使いとなったのですが、「春らしい色使い」と存外にも好評を得てそのままデザイン案として使用することとしました。
ちなみにサブタイトル《曲を編む人、アルフレッド・リード》も私が考えました。「アルフレッド・リード特集!」というのも違うし、かと言って「編曲者としてのアルフレッド・リード」というのもピンときません。「曲を編む人」という、造語ながら字面からひと目で演奏会のコンセプトが出てきたときには結構テンション上がりました。
デザイン面では軌道に乗ったのですが、他の広報業務が円滑に進められたかというと…チラシはやはり想定枚数を配れず(数千万単位で残ってしまいました)、集客は281名と前回よりも100名ほど少なくなってしまいました。ヒネモスの演奏会への挟み込み応対もきちんと受け継ぎできず、本番当日のリハーサルを抜け出して受付と舞台を何度も往復することをしていました。
昨年はメイン曲が1stだったのに対し、今回はすべてコントラファゴット(グリーンスリーヴスはコントラバス・クラリネット譜面を演奏)だったことで曲に対する重要度が下がり、演奏に対する集中力が低かったかもしれません。それぐらい他の団員への演奏に対する信頼感がある、ということでもあるのですが、もうちょっと積極的に自分から打ち出せるところもあったのでは…とは言ってもセヴァーン組曲以外はコントラファゴットってオプションだしなあ…。
なんだかんだ言いましたが、演奏会全体としては良かったのではないでしょうか。途中演奏で心臓が止まりそうなところもありましたがなんとか止まらず、お客様からの拍手も暖かく頂くことができました。私のヒネモスへの10回目の定期演奏会への参加、これまでで最も安心できた演奏会となりました。