2016年5月1日に、魔法少女まどか☆マギカの映画版劇伴のオーケストラ公演「ワルプルギスの夜の夢《第3回公演・再臨編》」を行う市民楽団、交響楽団「ワルプルギスの夜」(ワル響)が、「演奏参加」「スタッフ参加」「運営チーム」「一般参加(客席での鑑賞)」に加わる「第5の参加方法」
として、「プロジェクト出資型参加枠」を設置、現在募集を行っています。
【お知らせ②】新設のワル響参加形態「プロジェクト出資型参加」を発表します。これまで泣く泣くお断りしていたご寄付を「開催への出資参加」と位置付け、「まどか☆マギカ」ファン同士からの「愛よ!」を受け止める仕組みを整備いたしました。詳細→ https://t.co/sZxqdaD49R
— 交響楽団「ワルプルギスの夜」広報 (@walkyou_PR) 2016年3月18日
ワル響《第3回公演・再臨篇》の「スタッフ参加」は予定人数に達したため募集を締め切らせていただきました。「プロジェクト出資型」も多くの方にご参加いただき、ありがとうございます!こちらは3月25日23:59で募集を一区切りいたします。https://t.co/sZxqdaltij
— 交響楽団「ワルプルギスの夜」広報 (@walkyou_PR) 2016年3月23日
これまでの公演でも、楽団運営のために寄付をしたい方は多数いらっしゃったようですが、諸々の事情により断念していました。特に第2期(2015.01.17 尼崎公演)は一時期開催が危ぶまれることが報じられており、その際には「入場料は徴収できない」「寄付を受け取ることは難しい」と公式にアナウンスされていました。
今回新設された「プロジェクト出資型参加者」は、寄付の受付に近い枠ですが、コンサート入場券の優先受け取りの他、終演後のレセプション参加、リハーサル見学権など、様々な特典を、一口1000円の上限なしという参加費によって得られるようです。
さて、このプロジェクト出資型参加の方が増える――つまり出資金額が増大すると、ワル響に一体どのようなことが起こりうるでしょうか。
「演奏参加」の参加費が安くなる
アマチュアの楽団では通常のことですが、演奏会の参加費は、一般の演奏参加者が分担します。その集めたお金で、本番会場費、練習会場費、指揮者・トレーナーへのお礼、チラシ・パンフレット代、公式サイトサーバー代などなど、運営に掛かる費用を賄うわけです。
第3回ワル響公演は約3万5000円の予定です。過去の実績からおおよその金額がアナウンスされていますが、参加者人数が確定していないこともあり、この額はまだ正式決定ではありません。
アマオケ1公演が3万5000円というのはそこまで突出して高い金額ではないのですが、自分個人の感覚としては、もうちょっと安くなってくれると「それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした」。具体的には3万円ポッキリだとかなり嬉しいです。
謝礼が増える
指揮者、および編曲者には謝礼を支払っている(はず)ので、その金額がもしかしたら増えるかも。
ただ、これは今から劇的に増えるってことは無いんじゃないか、と思います。個人的に。むしろ増えた分を他に使って、端数が出た分だけ、小銭が増えるのではないか、とか。
入場特典が豪華になる
一般入場者に配られるものが豪華になるかも。「入場特典ってなんだよ」と言われると、パンフレットくらいしか思い当たりません。そして内容が増えるかというと、著作権の関係でまどマギの著作物を直接掲載はできないし、かといって代わりに何を載せるかというと・・・?コンテンツを用意するのだってタダではできません。紙の質感がちょっと良くなる、くらいでしょうか。
入場者数の上限が増える
本番が行われるミューザ川崎シンフォニーホール 音楽ホールは座席数が全席で1,997席あるのですが、使用する座席数により利用料金が変わってきます。
例えば、土日祝日の夜間(17:30〜22:00)の料金で比較すると、全1,997席利用のAタイプは685,200円、バルコニー席と最後方の4Cを利用しない1,566席のB1タイプ、もしくは舞台側の座席を使用しない1,409席のB2タイプはそれぞれ616,680円、舞台正面かつ最後方を使用しない1,094席のCタイプは548,160円です。
現在どのプランで予定しているか分かりませんが、仮にCタイプからAタイプに変更することになると、903人の定員が増える代わりに、137,040円が更に必要となります(本番当日の本番前リハーサルが「練習/準備利用」に設定された場合、他の諸経費が必要となる可能性もあります)。
ホールを埋め尽くすほどの聴衆が集まるのか?というところですが、そのあたりの予測は非常に難しいです。2013年の八王子での第1回公演では、開演7時間前の配布直後に約800もの入場整理券が配布終了してしまうほど人が殺到し、満員御礼でした。対して2015年の尼崎での第2回公演は、座席数1,820に対し聞きに来てくれたのは400人程度でした。場所も時期も全く違うので比較が困難ですね…
ワル響として、劇場版の曲を演奏するのは初めて(特に[新編]叛逆の物語の楽曲は新曲ばかりです)、場所は関東の、交通アクセスも至便な川崎、音響的にも申し分なし(音楽専用ホール)…ということで、多くのお客様がお越しになれる条件はわりと整っているとは思うのですが。
以上、いくつかの考えられるパターンを挙げてみました。なお、私はワル響第3回公演の演奏参加者の一人ではありますが、この件自体に関しては公式発表の他の情報は持ちあわせておりません。ゆえに当然ながらこの記事に書かれている内容は全て私個人の勝手な想像の元に書かれており、実際と異なる可能性が十分にあります。…というか、仮に私が知っていたとしたら、いろんなところから怒られるので、逆に何も喋れません!