HDDに入った1889人分の個人情報が紛失、東工大 化学工学科・化学工学専攻

東京工業大学の創立記念日である昨26日の15時40分に、「緊急連絡」と題されたメールが東工大学務部から送られてきました。大学院の期末試験と入学試験の成績に関わる個人情報が入ったハードディスク(HD)を紛失したとのことです。

2010.05.26

工学部化学工学科・大学院理工学研究科化学工学専攻の
一部個人情報を記録したハードディスク紛失に関するご報告とお詫び

このたび、本学大学院理工学研究科の教員より、工学部化学工学科・大学院理工学研究科化学工学専攻の期末試験及び入学試験の成績に関わる一部個人情報を記録している外部接続型ハードディスクを紛失したとの連絡がありましたので、ご報告します。

本学学生を始めとする関係の皆様に、多大なご迷惑とご心配をお掛けすることとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。

現時点では個人情報が流失したような報告はないということですが、紛失したのは試験の成績や入試問題案など、重要な書類だったようです。

東工大教員が個人情報紛失 成績など延べ1889人分(配信元 : 共同通信/47NEWS)

同大学によると、HDには(1)工学部化学工学科と理工学研究科化学工学専攻の延べ1616人分の期末試験成績(2)大学院の入試で同専攻を受験した169人分の成績―などが入っており、21日の帰宅途中に電車内でかばんごと紛失した。個人情報のコピーに必要な専攻長らの許可は取っていなかった。

来春実施する工学部後期入試の問題素案1問も入っていたが、大学側は不使用を決めた。

あーそっか、今は個人情報の持ち出しはかなり厳重になっているはずで、入試試験の成績なんて簡単には持ち出せないはずなんですよね。今回はそれらの手続きを怠ってしまったようで。

東工大で1889人分の個人情報紛失(配信元 : 産経新聞/iza!)

教員は21日、データを自分で保存するため、これらの個人情報が入ったハードディスクを自宅に持ち帰ろうとかばんに入れたところ、帰宅途中の電車で、ハードディスクを紛失していることに気が付いた。教員はこの日、教育関係者との懇親会で酒を飲み、酔って居眠りをしている間にかばんごと紛失したという。

うーん、酔った状態で個人情報を取り扱うのは危険過ぎます・・・。

今のところ個人情報が悪用されたという続報が無いのが幸いですが、便利な情報化は、引き換えにこういった危険をも(もたら)す可能性を十分に孕んでいます、今まで情報倫理の「教育」は学生に向けたものが多かったように思いますが、教員サイドも情報倫理をもう一度見直すべきではないでしょうか。

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