2009日野市長選挙について調べたことあれこれ

自分の地元、日野市の市長選挙が告示され、来週の日曜に投開票が行われるのですが、恥ずかしながら自分が住んでいる市について無関心だったせいで、どんなことが論点として扱われているのか、どんな候補者が出馬しているのか把握していませんでした。

そこで、日野市の現在の問題点と、それについての候補者の考え方を調べてみました。

立川市のごみを日野市が受け入れる?

どうやら東京都の計画では、ゴミ焼却施設を、処理能力を大きくしてダイオキシン類を削減するために、一つ一つの市に焼却施設を分散させるのではなく、大きな処理施設をいくつか都内に配置しよう、と考えているらしい。

日野市のゴミ焼却炉は老朽化のため2015年までに建て替える予定ですが、その焼却炉を立川市との共同使用にしようととが働きかけたらしい。

日野市では、2015年までに老朽化したごみ焼却炉を建て替える予定です。この新しい焼却炉を、立川市と共同で使用するよう東京都が働きかけていることが明らかになりました。

立川市のごみ焼却施設は1992年に現在の焼却炉の増設を計画する際、2008年12月で移転するという協定を周辺住民との間で結んでいますが、移転先はいまだに確保されていません。

また、立川市のごみの排出量は日野市を上回っており、モノレール通りを毎日たくさんのごみ収集車が行き来することにもなりかねません。

ちなみに、平成19年度の日野市の可燃ゴミ総量は36.1キロトン、立川市は49.3キロトン(渡辺眞 候補者ビラより)。これだけのゴミが多摩川を渡ってクリーンセンターに運ばれるのはたまったもんじゃない、と現市長は撤回を表明しましたが、まだビミョーな感じらしい。

■日野、ごみ共同処理拒否 市長「現状の判断」 読売新聞 – 2009/02/23

立川市が日野市の焼却施設でごみの共同処理を模索している問題で、日野市の馬場弘融市長は22日、同市内で焼却施設の地元住民に対し、共同処理の交渉を進める考えはないと説明した。住民の了解が得られないこともあり、馬場市長は読売新聞の取材に対し、「(交渉のテーブルにつくのは)現状では無理。今の時点で全くやる気はない」との意向を明らかにした。

市清掃工場が老朽化し、地元住民との約束で移転を迫られている立川市は、老朽化した施設の建て替えを計画している日野市との共同処理を望んでいる。

立川市からの相談を受け、コスト面などで広域処理を推奨している都は昨年5月、日野市に共同処理を行うよう要請していた。

説明会に参加した住民の男性は「市長らの説明はあいまいで、毅然(きぜん)とした態度ではなかった。最終的には立川のゴミを受け入れるのではないかという印象をもった」と話している。

(2009年2月23日 読売新聞)

処理能力の高い焼却炉で燃やせばいろいろ解決する、というのは理に叶ってはいるのですが、人口の少ない市に押し付けられるのはちょっとねえ、というのが今の自分の感想。せめて立川と日野の境あたりに焼却炉を作って、日野市内にゴミ運搬車が通らないのならいいんですが、そうもいかない訳で。

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市民の森ふれあいホールを計画

市民の森スポーツ公園がある仲田公園の向かいにある桑園跡地に、コミュニティホール・集会室・研修室や会議室などを兼ね備えた中核拠点「市民の森ふれあいホール」の計画を2007(平成18)年に発表したそうです。

施設建設に充てる費用に7億円の基金を積み立てたようですが、折からの経済危機の影響もあり去年11月に工事を休止しました。しかし、馬場市長はまだ建設に意欲を見せているようです。

日野市には日野市民会館と七生ななお公会堂、東部会館などの施設が既にあり、さらにこのような立派な施設は必要なのか、と言われると全くそんなことないと思います。そういった立派なハコものは、八王子とか立川市とか近隣の市町村に任せてはいかがでしょうかね。

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出馬するのは、日野子育てネットや日本共産党日野市委員会が応援して「みんなで日野市を変える会」が応援する窪田 之喜くぼた よしゆき氏、西尾幹二氏や田母神俊雄氏、瀬戸弘幸氏が応援する渡辺 眞わたなべ ただし、自民、民主、公明、社民推薦の馬場 弘融ばば ひろみち氏の三名。

前述した2つの前選挙で渡辺氏は馬場市長を応援していましたが「三期でできないことは四期でもできない」と反旗を翻しこんかいの選挙に出馬しています。窪田氏は前回の市長選挙にも出馬しており、リベンジを挑んでいます。現市長への政策への反発は日野市民は少なからず持っているでしょうが、「反・馬場」票が分かれてしまって、結局再選するような気もします・・・。

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