「国のため」って結局何のためなんだろう? 「お国のためというと言うと軍国主義時代に後戻りしてしまう」なんて言うつもりは無いけれど、少なくとも「国家・政府のため」だけではないと思う。
経営者たちがひろゆきを質問攻め、「その才能を国のために…」
- 津幡靖久氏(フィードパス株式会社 代表取締役社長 CEO):
その才能を国のために、日本の産業のために役立てようとかお考えになったりしないんですか。発想とか着眼点がすごく素晴らしいので、自分が楽しいだけじゃなくて、もうちょっと何か役に立っていただけないかなぁと思うのですが。
- 西村博之氏(ひろゆき):
でも、けっこうな額の税金払ってると思いますよ、僕(笑)。
この切り返しは上手い。まるで「オメーが自分のやりたい事だけやってもまった意味がないんだYO!」と煽った質問にさらりと返せるとは。
で、この発言にdankogai氏がマジ切れ。本当に食って掛かってるのでちょっと引用:
「その才能を国のため」?誰に向かって口聞いてるんだ!
他人事でここまでムカついたのは何年ぶりぐらいか。カッとなって書いている。反省するぐらいなら才能とやらを国のための正反対に向けてつかった方がマシだ。
皆におたずねする。ひろゆきが今までプロデュースしてきたもの(とりあえず2ちゃんねるとニコニコ動画を上げておくが、他にもたくさんある)と、フィードパス株式会社代表取締役社長CEO津幡靖久がプロデュースしてきたものと、どちらが日本を変えてきたか。
そもそも、この御仁は「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」は読んだのか。読めばひろゆきが「国のこと」を考えていることはきちんとわかる。ただし、「国のために善意を成す」ことじゃない。彼が考えているのは「国のために悪意を成さない」にはどうしたらいいか、だ。
そもそも「国のため」と最初から意気込んで乗り込んできた奴が、ろくに国のためになった試しがない。そういう連中が国のために何をしてくれたかは、そういう連中が跋扈していた頃の日本がどうだったか知っている人々の話に耳を傾けるだけでいい。ここでは「大人の見識」を薦めるに留める。
基本的にひろゆきが作るものって、「あればみんなが喜びそうなもの」ばかりですよね。2ちゃんにしろニコ動にしろブラジル検索にしろニワンゴにしろ。
たとえば2ちゃんのスレッドの纏めサイトは、スレッドを普段利用しない人でも、有用な情報として閲覧者のためになっている — そう、少なくとも「誰かのため」にはなっている。そしてひろゆき氏の創りだした諸々を見ると、かなり「国民のため」と言えるくらい、いろんな人のためになってる。税金も払っているから、少なからず「政府のため」にもなっている、らしい。
まあ、裁判にも出廷せず、損害賠償を払ってないのはあまり褒められた行為じゃないですが。でも多少なりとも「国のため」に一役買ってるひろゆきが日本から居なくなったら、日本のインターネットは面白さが半減すると思います。