正確には被害を受けそうだったのは電話で応対した母親で、しかも途中で嘘に気付いたため未遂に終わったわけですが、ともかく自分が家にいる間に振り込め詐欺が発生しました。
会話の内容は以下の通り。
- サギ
「あ、もしもし、サギ(仮名)だけど。」
- 母
「サギ・・・?あー、サギ房(仮名、母親の甥)君?」
- サギ
「そーそー、サギ房。ケータイの電話変わったから。」
- 母
「あらそう、じゃメモっとくねー」
一回目の電話
一回目の電話はコレでおしまい。母親はこの時点では気付いていませんでした。自分もその話を聞いて「ふーん、番号変えたんだ・・・随分急に知らせるなあ」とは思っても、特に疑問には思いませんでした。
そのうちに2回目の電話が。
- サギ
「あ、おばちゃん、サギだけど、さっきの電話じゃ言えなかったんだけど・・・」
- 母
「ん?どうしたの?」
- サギ
「実は会社の金を横流しして浄水器を売る復業してたんだけど、品物売ったけどその代金が回収できなくなっちゃったんだよ。
急いで100万円下ろしてATMに行って振り込んで!」
- 母
- さすがに怪しいと気付く
「え、サギ君、私の旦那の名前言ってごらん?」
- サギ
「そんなこと言ってる場合じゃないんだよ、今会社に監査に来てて、トイレから電話してるんだ。」
- 母
「じゃあ自分の誕生日言ってみな?」
- サギ
「だから、そんな暇無いんだって!急いでお金を振り込んで!」
二回目の電話
会話の内容を全て聞いてたわけではないので、「こんなかんじ」くらいですが。
ちなみに会話の解説をすると、母の旦那(つまり自分の父親)の名は「サギ文(仮名)」、サギ房(仮名)と1文字しか違わないので分からないわけが無い。そしてサギ房(仮名)の誕生日は母親の誕生日と一緒。ていうか自分の誕生日がパッと出てこない時点でおかしいわけで。
サギ房(仮名)君の実家に電話したところ、本人が夜勤のため未だ家に居て、先ほどの人物が偽物で、振り込めサギだと確証が持てました。ちなみに携帯の番号は本当に変えてたらしいです。
今回の事件は、母親も冷静で家に自分が居て相談した事もあり未遂に防げました。しかし詐欺軍団は、どうやら電話番号から世帯の名前だけでなく、遠くに居る従兄弟の名前までつかんでいる可能性があります。一人暮らしの老人だったら今回と同じようなケースでも騙されてしまうかもしれません。
身近(というか身内)で実際に振り込め詐欺未遂が起きたということで、現在もなくならない振り込め詐欺に注意を促すために記事にしました。皆さんも気をつけてください。