前回の宣伝で噂によると第6は国内の学生オケで初公演か、もしくは本邦初公演だとか
と書きましたけど、オーケストラがやりたがる曲じゃないからやってないだろうという思い込みだけで書いてます。というわけで本当に、管弦楽組曲「第6の幸福をもたらす宿」が本邦初公演か、調べてみましょう。
調査開始に当たり、いきなり問題が。公式ページや東工大NEWSやフロイデなどでは「第6の幸運をもたらす宿」となってますが、チラシでは「第6の幸福をもたらす宿」となってます。原題はThe Inn of the Sixth Happinessで、Happinessは幸福の方が意味が近いでしょうか。幸運は英訳するとLuckとなるでしょうし。ちなみに映画の方は、日本では「六番目の幸福」と訳されて公開されたそうです。
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検索結果は以上のようになりました。「6」は全角でも半角でも変わりませんでしたが、「六」と「6」でここまで検索結果が違うとは。
「五福」に関する記述は、古代中国、夏王朝の始祖禹が定めたとされるという政治、道徳に関する九原則(=九疇)の九番目にあります。
洪範九疇の九原則とは、以下の通りです。
第九は五福によって人を奨励し、六極によって人を脅かして善に向かわせること。
また、五福とは、長命、富貴、健康、徳行、天寿の5つの幸福を、六極とは、短命、病気、憂、貧、悪(=容姿が悪いこと)、弱(=意志薄弱)の6つの不幸を指しています。
検索していくうちに、第6の幸福とは何なのかを詳しく説明しているページを発見しました。あと六番目はキリスト教によってもたらされるものだと言う説も聞きました。とりあえず舞台が日中戦争(第二次大戦)下の中国なので中国の故事が絡んでます。
えらく脱線しましたが、結論から言うとオーケストラで第六をやってるところ発見しました。青葉フィルハーモニー管弦楽団が第2回ニューイヤーコンサートで2006年1月22日(日)にやってます。えらく最近ですね。
ただ、「第六の幸福をもたらす宿」よりとなっているので、抜粋でしょうか。ということは、管弦楽組曲として本邦初公演はまだ言えるかも?