東工大の卒業式・入学式が行われた体育館の入口に、巨大な液晶モニタが置かれて祝賀ムービーが流されていました。西5号館などにもモニタが設置され、履修申告や健康診断などの情報を発信していましたが、あれは文部科学省の「学生支援GP」に採択された事業の一環らしいです。
「学生の皆さんにとっていちばん必要な情報を確実かつ迅速に伝えたい」、そんな想いから学内各所に設置された電子掲示板が、この春、本格稼働を始めました。
いよいよ新学期を迎え電子掲示板も本格稼働へ、従来の掲示板と補完し合いつつ、履修や授業日程、健康診断など、学生生活にとって欠かせない情報を発信し、皆さんを活躍のステージへガイドしていきます。
今回の設置に至った背景として、前回の学勢調査でも明らかになったように、思いのほか重要情報が学生の皆さんに届いていない、あるいは相互交流のための情報共有が難しい実態があります。そこで、文部科学省が平成19年度から開始した「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(通称:学生支援GP(Good Practice))に申請・採択となった、「3層の〈ことつくり〉で社会へ架橋する—問題解決型支援から成長促進型支援へ—」の一環として考慮されました。現在、体育館入口、百年記念館、西5号館、すずかけ台B1棟に新設するとともに、図書館、留学生センターのご好意で既設のものに接続しています。(入学式の祝賀ムービーは本館玄関はじめ工学系3ヶ所の電子案内システムでも上映して頂きました。)
管轄は「学生支援GP室」(南1号館5階557号室)、ここに特任教員2名と事務担当が居を構え、いつでも学生のみなさんとの交流を待っています。そして重要情報の集約のために、教務課・学生支援課はじめ学内各部署とネットワークづくりを進めていきます。
今まで大学からの情報を手に入れようとするには、正門から入って右側の巨大な掲示板(大岡山キャンパスの場合)を参照しなければなりませんでした。しかし大き過ぎて不便だし、学科に所属すると必要な情報は学科掲示板に張り出されたりもするので、あまり利用率は高くありませんでした。
そんな学生の不満に答えるべく、講義室のある西5号館や、体育館の入口など、なるべく学生の目に入る場所に設置したそうです。
ちょっとは情報が伝わりやすくなりましたが、いまはモニターの設置箇所が限られていてまだまだといった印象です。(アナログの)掲示板の情報が全て電子掲示板に載っているわけでもないようだし。掲示するべき全ての情報を一括で管理して、電子掲示板(今回設置されたモニター)の他、インターネットのウェブページからも情報が参照できるようにすれば、もっと使い勝手が良くなるのではないでしょうか。
ついでに、従来のアナログ掲示板はこの際廃止してしまえば、正門入ってすぐの貴重な場所を活用できます。情報発信源として残すなら、巨大なモニターに付け替えてしまえば良いでしょう。液晶ディスプレイやプラズマディスプレイだと消費電力が気になるので、電子ペーパーを採用すればいいんじゃないでしょうか。「まだ実用段階にない」?そこを率先して採用しろよ!
ちなみに現在の掲示板が設置されている場所は、本館と建設中の Tokyo Tech Front を繋ぐ「本館前プロムナード」が通る場所であり、近い将来に掲示板は撤去されるものと思われます。
ちなみにこの学生支援GPでは、3つの「ことつくり」をキーワードとしていますが、その「こと」というのは次の通り:
- できごとの“事”
- 学生シンクタンク構想
- キャンパスガイド
- 広報サポート
- 事務棟4F 広報センタ?
- 学勢調査
- サイエンスインストラクター
- デザイナーズカフェ
- 南1号館5F 学生支援GP室
- ピアサポート
- 西8号館1F 学生支援課
- ゲームコンテスト 大学対抗ゲーム戦略プログラムコンテスト鋭意準備中
- 西9号館5F 社会工学科武藤研究室
- 学生シンクタンク構想
- ことのはの“言”
- ことなるの“異”
- TISA — 留学生ネットワーク Tokyo Tech International Student Association
まだ準備段階の企画もありますが、今後の活動に期待です。