年の瀬の2017年12月30日、誘われたオーケストラで私は本番を迎えていました。わが祖国全曲の演奏会でした。
アーベント・フィルハーモニカー 第16回定期演奏会
- 日時
- 2017年12月30日(土) 開場19:15 開演19:30
- 会場
- 国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
- 指揮
- 小柳英之
- コンサートミストレス
- 掛橋佑水
- 曲目
- アントン・ヴェーベルン / パッサカリア 作品1
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ | アントン・ヴェーベルン編曲 / 『音楽の捧げもの』BWV1079より 6声のリチェルカーレ
- ベドルジハ・スメタナ / 歌劇リブーシェ』より ファンファーレ
- ベドルジハ・スメタナ / 連作交響詩『わが祖国 JB 112』
- 入場料
- 入場無料
アーベントフィルは初めて参加するオーケストラですが、全体合奏は4回程度、管楽器はアマチュア中心で弦楽器は音大生やプロ中心の編成、と9月末に出演した東京地下オケと似たコンセプトを持つ楽団です。似た、というか元をたどると同じ団体だったという話だそうです。ちなみにモーニングフィルも同じコンセプトの楽団で、元をたどると同じ団体だとかなんとか。
1曲目のヴェーベルン「パッサカリア」は2拍子の変奏曲なのですが、主題からして不安定かつ調性感が乏しく、掴みどころのない響きが多い曲でした。テンポはゆっくりとしているのですが激しいところも多く、曲の全貌を感じ取ることのできないまま本番を迎えてしまいました。
THPOの演奏会で第2曲目『ヴルタヴァ』を演奏したばかりということで、「わが祖国」全曲を演奏することに興味はあったのですが、こんなに早く実現するとは思っていませんでした。管楽器は1曲でも体力的に大変なため、ファゴットなど複数のパートは倍管(私は前半3曲を1st、後半3曲は2ndアシ)だったのですが、それでも相当にキツい曲でした。
前半と後半の間の休憩時間でファゴットのボーカルを曲げてしまったこともあり、特に第1曲目『ヴィシェフラド』は細かいところでミスを連発してしまいました。なおボーカルは舞台上で休符の間にちょくちょく直してなんとか最後には修正できました。
観客数は以前出演した東京地下オケよりは多かったです(といっても50人よりちょっと多い程度?)。オリンピックセンターというちょっと微妙な場所、かつ年末という忙しない時期にも関わらずお客様に聞いていただいて良かったです。
個人的に一番驚いたのは、この楽団に誘ってくれた人以外に、別の楽団で一緒だった人が3人もいたことです(Wahrscheinlich, Symphoniker?、オーケストラ夢十夜、Hynemos Wind Orchestraそれぞれ1人ずつ)。アマオケ業界の狭さを痛感しました。